Amazonビジネスの支払い方法|法人が選べる決済手段の一覧
経理から「商品名の入った請求書はもらえますか」と聞かれて、注文画面に戻ったことはないでしょうか。
Amazonビジネスの注文で選べる支払い方法は、請求書払いと法人クレジットカードの2つです。
ふだん個人のアカウントで使えるPayPayは、Amazonビジネスの注文では利用できません。
ややこしいのは、請求書払いが招待制で、Amazonの審査を通らないと選択肢として出てこないことです。
アカウントを作った直後は法人クレジットカードしか選べない状態もあります。
本記事では、選べる支払い方法の内訳・請求書払いの締め日と支払期限・審査の扱いと確認場所を解説します。
Amazonビジネスの支払い方法は注文時の決済手段
Amazonビジネスで支払い方法と呼ぶのは、注文を確定するときに選ぶ決済手段です。
公式に案内されているのは請求書払いと法人クレジットカードで、この2つが軸になります。
画面の見た目は個人のAmazon.co.jpとよく似ていますが、選択肢の並びは同じではありません。
コンビニ払いについては、公式ページで対応状況を確認できませんでした。使える前提で社内の精算フローを組むと後から手戻りが出ますので、実際の注文画面で選べるかどうかを確かめてから運用を決めてください。
個人アカウントとの違いは支払い欄にも出ます
Amazonビジネスのアカウント登録は年会費無料で、対象は法人と個人事業主です。
無料で作れるのはアカウントそのもので、有料オプションのBusinessプライムは別の契約になります。
この2つを混ぜて考えると、「有料プランに入らないと請求書払いが使えないのか」という迷いが出ます。
請求書払いが選べるかどうかは招待制の審査で決まり、公表されているのは法人・個人事業主が対象という点までです。
アカウントの性質そのものの違いはAmazonビジネスアカウントと個人アカウントの違いで解説しています。
締め日と明細の粒度で違う二つの決済方法
2つの支払い方法は、単に決済のタイミングが違うだけではありません。経理が受け取る書類の中身と、支払期限の決まり方が変わります。
| 項目 | 請求書払い | 法人クレジットカード |
|---|---|---|
| 利用料 | 無料 | 年会費が発生するカードは、発行枚数ごとに年会費が加算されます |
| 締め日 | 5日・10日・15日・20日・25日・末日から選択できます | 選択・変更ができないことが多いです |
| 支払期限 | 締め日から30日です | カード会社の締めと引き落とし日に従います |
| 明細 | 月ごと/注文ごとに請求書を発行でき、商品名を含む内訳が載ります | 月単位で合計料金のみのことが多いです |
| 利用開始 | 招待制で、Amazonの審査があります | 登録して使えるかはカードの発行元次第です |
| 前払い・最低利用額 | いずれも不要です | カードの利用枠の範囲内で使います |
請求書払いは締め日を経理に合わせられます
締め日を6つの候補から選べるため、自社の月次締めと同じ日に寄せられます。
支払期限は締め日から30日で、前払いも最低利用額もありません。
支払いは銀行の窓口・ATM・インターネットバンキングから行い、振込先は香港上海銀行の国内送金扱いで、口座名はアマゾンジヤパンです。
利用料は無料ですが、振込手数料は利用者の負担になります。
公式にも「振込手数料はお客様にてご負担いただきます」と明記されていますので、少額の注文を何度も分けて振り込むと手数料が積み上がります。
法人クレジットカードは枚数が増えると費用が増えます
カードは登録すればすぐ使える一方、年会費が発生するカードでは発行枚数ごとに年会費が加算されます。
購買する担当者が増えるほど、カードを配るか、1枚を共有して立替と精算を増やすかの選択になります。
明細が合計料金だけだと、何をいくらで買ったのかを注文履歴と突き合わせる作業も残ります。
必要書類と購買人数で決まる支払い方法の選び方
選び分けは好みの問題ではなく、経理が何を必要としているかで一意に決まります。次の順に確かめてください。
- 経費の証憑として商品名入りの内訳が必要かどうかを確かめます。必要なら請求書払いが前提になります。合計金額だけの明細では、購買品目ごとの科目分けができません。
- 支払期限を自社の締めに合わせたいかどうかを確かめます。締め日を選びたいなら請求書払い、カード会社の締めに合わせて構わないなら法人クレジットカードです。
- 購買する人が何人いるかを数えます。人数が増えるなら、カードの年会費が枚数分かかる点と、承認ルールで注文の上限金額を管理する運用を合わせて検討してください。
ここで並行して見ておきたいのが、Businessプライムに入るかどうかです。
プランは2026年8月時点で、Duoが年会費無料、Essentialsが5,900円(税込・最大5人)、Smallが13,500円(税込・最大20人)、Mediumが37,800円(税込・最大200人)、Unlimitedが270,000円(税込・ユーザー数無制限)という構成です。
個人でAmazonプライムに加入している事業者ならDuoが対象で、こちらは追加料金なしで使えます。
Duoは従来は年額2,450円でしたが、2023年7月5日に既存のプライム会員を対象として無料へ変わりました。
対象事業者と手順はAmazonビジネスduoの対象と特典で解説しています。
プラン全体の料金の考え方はAmazonビジネスの年会費と料金体系で解説しています。
事業者ごとにずれる請求書払いの限度額と締め日
同じ請求書払いでも、使える金額の上限は一律ではありません。
審査に通ると、管理者宛てに利用限度額の有効化を案内するメールが届き、そこで初めて自社の枠が分かります。
他社の事例をあてにして予算を組んでも、その額が自社に付くわけではありません。
限度額は申請で変更を求められます
枠が足りないときは、請求書情報ページの「購入可能限度額の変更申請」から申請します。
申請できるのは30日間に2回までで、審査結果は3営業日程度で管理者宛にメールが届きます。
審査中の申請がある間は再申請ができませんので、大口の発注を控えているなら余裕を持って動いてください。
法人・個人事業主は定期的に再評価される仕組みで、一度決まった枠が固定されるものでもありません。
締め日を変えても即日では切り替わりません
締め日は後から変更できますが、変更後の締め日で使い始められるのは次回の締め日の翌日以降です。
決算期に合わせて変えるつもりなら、1サイクル分の余裕が必要になります。
部署・部門・プロジェクト単位でグループを作れば、グループごとに請求書の発行先住所と発行締め日を設定できますので、拠点別に請求書を分けたい会社はこの単位から設計すると整理しやすくなります。
法人・個人事業主であれば、年会費無料で登録できます。登録には事業を確認できる書類の提出(会員情報確認)があり、審査には3営業日程度かかります。Businessプライムは別の有料オプションなので、まず無料のアカウントだけを作ることもできます。
料金・条件は2026年8月時点のものです。最新の内容は登録ページでご確認ください。
請求書払いが決済方法に表示されない条件
請求書払いは招待制のプログラムで、Amazonによる審査があります。
アカウントを作っただけでは選べず、申し込めば必ず通るものでもありません。
ここを見落としたまま「請求書払いで発注します」と社内に伝えると、承認が下りたあとに支払い方法だけが決まらない状態になります。
手前の段階として、アカウントの会員情報確認があります。
一般に3営業日程度かかるとされ、個人事業主の場合は事業の実在を示す書類の提出が求められるとされています。
確定申告書B、開業届出書、所得税青色申告決算書、青色申告承認申請書、収支内訳書、営業許可証、適格請求書発行事業者の登録通知書などから、過去2年以内のものを1点という案内が多く見られますが、公式ページで確認できた情報ではありません。
提出書類とアカウント情報の住所・氏名(屋号)が一致していることが求められる点も同様で、屋号を使っている場合は表記のゆれに注意してください。
法人については、原則として登記簿謄本などの提出は不要とされています。
屋号がない場合の扱いはAmazonビジネスが個人で使えるかの条件で解説しています。
審査に通らなかった場合でも、アカウント自体は無料で使い続けられます。
支払いは法人クレジットカードで回し、購買実績を積んでから限度額の申請や再評価のタイミングを待つ形になります。
登録の入り口でつまずきやすい点はAmazonビジネスで登録後に気づきやすい落とし穴で解説しています。
アカウントの請求書情報ページで支払い方法を確認
いま自社が何を選べるのかは、注文確定画面の支払い方法欄に表示されるものが答えです。
請求書払いが承認されていれば選択肢に並び、承認されていなければ表示されません。
パッケージや商品ページを見て判断する類の情報ではなく、ログイン後の画面で確かめるものです。
締め日の設定、請求書の発行、購入可能限度額の変更申請は請求書情報ページから操作します。審査に関する通知は管理者宛てのメールに届きますので、担当者が異動した直後は受信するアドレスを見直しておいてください。
承認ルールと組み合わせると使いすぎを止められます
支払い方法を決めたあとに設定しておきたいのが承認ルールです。
承認の階層は最大6レベルまで設定でき、1レベルにつき承認者は最大10名まで指定できます。
複数レベルを設定した場合は全レベルの承認が必要になるため、承認者が出張中だと注文が止まる点も見込んでおいてください。
注文の上限を追加して上限金額を指定できますので、少額購買は現場に任せ、一定額を超えたものだけ止める運用が作れます。
導入前に比べておきたい利点と負担はAmazonビジネスのメリットとデメリットで解説しています。
よくある質問
請求書払いに手数料はかかりますか
請求書払いそのものの利用料は無料です。
ただし銀行から振り込む際の振込手数料は利用者の負担になり、Amazon側が負担するわけではありません。
注文をまとめて1回の振込にするか、都度払いにするかで手数料の総額が変わります。
AmazonビジネスでPayPayやコンビニ払いは使えますか
PayPayはAmazonビジネスの注文では利用できません。
コンビニ払いについては公式ページで対応状況を確認できませんでしたので、使える前提では考えないでください。
確実なのは請求書払いと法人クレジットカードの2つです。
請求書払いの審査に通らなかったらどうすればよいですか
アカウントは無料のまま使えますので、まずは法人クレジットカードで購買を続ける形になります。
請求書払いは法人・個人事業主が定期的に再評価される仕組みですので、時間を置いてから改めて案内が届くこともあります。
限度額の変更申請は30日間に2回までで、審査中は再申請できない点も踏まえて動いてください。
アカウント作成時の入力項目はAmazonビジネスアカウントの作り方と必要なもので解説しています。
法人・個人事業主であれば、年会費無料で登録できます。登録には事業を確認できる書類の提出(会員情報確認)があり、審査には3営業日程度かかります。Businessプライムは別の有料オプションなので、まず無料のアカウントだけを作ることもできます。
料金・条件は2026年8月時点のものです。最新の内容は登録ページでご確認ください。
まとめ
Amazonビジネスで選べる支払い方法は請求書払いと法人クレジットカードで、PayPayは使えません。
商品名入りの内訳が経理に必要で、締め日を自社の締めに合わせたいなら請求書払いが前提になりますが、招待制で審査があるため、申し込んだ時点では選べないこともあります。
カードで回す場合は、発行枚数ごとに年会費が加算される点と、明細が合計金額だけになりやすい点を見込んでおいてください。
アカウント登録そのものは年会費無料で、法人と個人事業主が対象です。
まずは無料アカウントで購買を始め、締め日と限度額の運用が固まってからBusinessプライムのプランを検討する順序が無理のない進め方になります。
ぜひ本記事の支払い方法の比較表と3つの確認手順を参考に、自社の経理に合う支払い方法を決めてから登録を進めてください。

