キーボックスの種類は?ダイヤル・暗証番号・電子式を比較
キーボックスの種類は、「どう開けるか(施錠方式)」と「どこに付けるか(設置方式)」の2軸で整理すると迷いません。施錠方式はダイヤル式・プッシュボタン式・テンキーなどの電子式・シリンダー錠(鍵式)の4系統、設置方式はシャックル掛け・壁掛け・マグネット・据置の4系統が主流です。
個人宅で玄関の鍵を1〜2本預けるなら、ダイヤル式やボタン式の小型モデルが中心になります。
オフィスや店舗で数十本の鍵を管理するなら、キーホルダーを吊るす箱型のテンキー式・シリンダー式が主流です。
数百本規模の鍵管理では、ICカードや生体認証を使う業務用システムという別のカテゴリになります。
ここでは各種類の仕組みと向いている用途、値段の考え方、主なメーカーのラインアップまでを順に整理します。キーボックスそのものの役割から確認したい場合は、キーボックスの基本的な使い方と設置場所の考え方も参考になります。

スマートロックGET編集部
スマートロックの選び方と取り付け可否を、SwitchBot・セサミなど8ブランド27機種のメーカー公式情報から整理。引き戸や特殊サムターンへの対応、電池交換・磁石固定・開かない時の対処法まで、確認時点を明記して解説します。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
キーボックスの種類は施錠方式と設置方式で決まる
キーボックスは「鍵を保管し、決めた相手に受け渡すための箱」です。
スマートロックのようにドアを開ける装置ではなく、あくまで物理キーの保管庫です。
そのため製品選びは、開け方と固定方法の組み合わせで決まります。
開け方の系統は大きく4つです。
番号を合わせるダイヤル式、番号を押し込むプッシュボタン式、電池で動くテンキーなどの電子式、そして鍵で開けるシリンダー錠です。
前3種は鍵を持ち歩かずに開けられるため、家族や訪問者との共有に向きます。
シリンダー錠は番号を教える必要がないぶん、管理者だけが開ける運用に向きます。
固定方法の系統も4つです。
ドアノブやフェンスにツル(シャックル)を掛けるタイプ、ネジで壁に留める壁掛けタイプ、鉄部に磁石で貼るマグネットタイプ、机や壁面に置く・留める据置の箱型です。
同じダイヤル式でも、シャックル掛けのノムラテック「キーストック N-1260」と、壁掛けにも対応するサンワサプライ「200-SL027BK 鍵収納ボックス」では設置できる場所が変わります。
ダイヤル式・ボタン式・電子式の違いを比較
施錠方式ごとの性格は次のように整理できます。
| 方式 | 開け方 | 代表製品 | 向く用途 |
|---|---|---|---|
| ダイヤル式 | 数字を合わせる(多くは4桁で変更可) | ノムラテック キーストック N-1260/サンワサプライ SL-74 | 個人宅・小規模な鍵の受け渡し |
| プッシュボタン式 | ボタンを押して番号を入力 | ノムラテック ボタン式キーストック N-1267/杉田エース エースキーボックス TD | 暗い場所や手袋着用時の操作 |
| 電子式(テンキー) | 電池駆動のテンキーで暗証番号を入力 | コクヨ キーボックス<KEYSYS>テンキー KFB-TL32/ソニック KS-7091 | オフィス・店舗で複数人が使う |
| シリンダー錠 | 付属の鍵で開ける | コクヨ KFB-L32/ナカバヤシ NKB-E02 | 管理者だけが開ける運用 |
ダイヤル式は構造が単純で電池が不要なため、屋外の受け渡し用として選ばれます。
ボタン式は「番号」と「押す位置」の両方で暗証を覚えられる製品もあり、ノムラテックのボタン式キーストック N-1267がその方式です。
電子式は桁数の自由度が高く、コクヨのテンキータイプは4〜8桁、ソニックのKS-7091は1〜8桁で設定できます。
ソニックのテンキー式はオートロック機能付きで、閉め忘れによる開放を防げます。
方式ごとの詳細は暗証番号式とボタン式の違いをまとめた解説でも確認できます。
設置方式で見るキーボックスの種類|シャックル掛け・壁掛け・据置
設置方式は「掛け先があるか」で決まります。
シャックル掛けはドアノブ・面格子・フェンスなどにツルを通すタイプで、工事が不要です。
ただし掛け先が細い・太いといった条件で入らないことがあり、ノムラテックはツルをワイヤーに付け替えられる「ワイヤー式キーストック N-1273」や、掛け先が限られる場所向けの「キーストックMINI ツル長タイプ N-1301」を用意しています。
壁掛けはネジで固定するため位置が安定し、掛け先が不要です。
持ち去りの余地が減る一方、外壁や柱に穴をあけるため、賃貸では原状回復の扱いを賃貸契約書で確認し、必要なら管理会社に相談してください。
固定手順は壁掛けタイプの取り付け方法と固定の注意点にまとめています。
マグネットタイプは鉄部に磁石で貼るだけで設置でき、穴をあけずに済みます。
反面、貼る面の材質と磁力に依存するため、鉄扉かどうかの確認が前提です。
詳しくはマグネット式の磁力と選び方の解説を参照してください。
据置の箱型は屋内のオフィス用途が中心で、コクヨやナカバヤシの製品は卓上と壁掛けの両方に対応します。
屋外設置では防水性能に注意が必要です。
ノムラテックは公式Q&Aで、雨ざらしの環境では収納物が濡れたりサビや故障の原因になる場合があるとして軒下設置と定期点検を案内しています。
サンワサプライの200-SL027BKも完全防水ではなく、雨のかからない場所での使用が推奨されています。
個人宅・民泊・オフィスで変わる収納本数の考え方
必要な収納量は用途で大きく変わります。
個人宅で家族用のスペアや家事代行への受け渡しに使うなら、鍵が1〜数本入る小型で足ります。
ノムラテックのキーストック N-1260は本体80×180×30mmで、鍵に加えてカードキーや伝言メモも入る容量です。
車のリモコンキーのように厚みがある鍵を複数入れるなら、本体95×204×90mmの「キーストックMEGA N-1295」のような大型が候補になります。
民泊や貸別荘、レンタルスペースでは、玄関先に鍵を置く運用そのものが前提になります。
設置場所が道路から見通せる位置だと、番号を入力する動作を見られる可能性があります。
人の視線が届きにくい位置を選ぶ、番号を定期的に変える、といった運用面の対策を併せて考えてください。
なお集合住宅の共用廊下や手すりへの設置は管理規約で制限される場合があるため、事前に管理会社へ確認する必要があります。
オフィス・店舗・工場では、キーホルダーを吊るす箱型が中心です。
ナカバヤシのNKB-D03は30個収容、ソニックのKS-7091は48個吊、コクヨのKEYSYSテンキータイプは32個付(別売キーハンガー併用で最大48個)と、収容数でシリーズが分かれています。
杉田エースのエースキーボックスはシリンダー錠のC・CIシリーズが30〜200本、引き出し式のDシリーズが50〜300本に対応します。
キーボックスの値段は種類と収納数で変わる
価格は方式と規模でおおまかに階層が分かれます。
もっとも手に取りやすいのは、個人宅向けのダイヤル式・ボタン式の小型モデルです。
次にオフィス用の箱型で、シリンダー式より電子式(テンキー式)のほうが高くなる傾向があります。
数百本規模の鍵管理システムは受注構成となるため、実勢価格ではなくメーカーや販売代理店への見積りが前提です。
同じ方式でも値段に差が出る理由は主に4つあります。
ひとつは本体の素材と厚みです。
サンワサプライのSL-74は亜鉛合金製で272gと、材質が明記されている製品もあります。
ふたつめは収納本数とキーホルダー付属数、みっつめは緊急解錠キーや2段階開閉といった付加機構、よっつめはネットワーク連携などの管理機能です。
具体的な実売価格は販売店や時期で変わります。
取扱いは店舗によって異なるため、購入前に販売サイトや店頭で確認してください。
予算配分に迷うときは、収納本数を先に決めてから方式を選ぶと過不足が出にくくなります。
機種の比較は種類別のキーボックス比較と選び方もあわせて確認できます。
主なメーカーとキーボックスのシリーズ構成
個人宅向けで名前を見かけやすいのはノムラテックです。
1993年設立の建築金物・防犯防災用品メーカーで、キーボックスは「キーストック」シリーズとして展開しています。
MINI・ハンディ・BIG・MEGA・ワイヤー式・緊急開錠キー付といった形状バリエーションがあり、番号を忘れた緊急時にキーで開けられる「キーストックEK N-2364」もラインアップされています。
直販はなく、ホームセンターや通販経由での流通です。
サンワサプライはパソコン・OAサプライのメーカーで、セキュリティ鍵収納ボックスとしてSL-シリーズを展開します。
SL-75はU字金具と本体を別番号で開ける2段階開閉式が特徴です。
オフィス向けの箱型では、コクヨの「KEYSYS」、ソニックのテンキー式・ダイヤル式・シリンダー式の3系統、ナカバヤシのNKB-E/NKB-Dシリーズ、建築金物商社である杉田エースの「エースキーボックス」が代表的です。
業務用の鍵管理では、1898年創業のクマヒラがあります。
ICカード認証や顔認証などの非接触型生体認証に対応する「セキュアキーデポジット2」は、制御ユニット1台で最大500ボックス、モニタ併用で大規模構成に対応します。
暗証番号で運用する「プライムキーボックスS」は単体で最大30本、ネットワーク運用で大規模な鍵管理まで広がります。
個人宅向けとは設計思想が異なる製品群です。



