Trelloの検索・フィルターが使いづらいときの設定見直し

Trelloはシンプルな操作性と柔軟なカスタマイズ性が魅力ですが、ボードやカードが増えてくると、必要な情報を探すのが難しくなります。検索機能やフィルターは便利なはずなのに「思ったカードが出てこない」「条件が細かく設定できない」といった不満を感じる方も少なくありません。
この記事では、Trelloの検索・フィルターが使いづらいときに試せる設定見直しや改善策を具体的に解説します。
AIレーダーチャートによるTrelloの評価
Trelloの検索・フィルターが使いづらく感じる主な原因
検索キーワードが不適切
カード名や説明欄、コメント内のキーワードが正確に一致しないと、意図したカードがヒットしないことがあります。
ラベルやメンバー設定の不足
カードにラベルや担当者が設定されていないと、フィルター条件で絞り込みにくくなります。
アーカイブカードが混在
過去のアーカイブ済みカードが検索結果に表示され、必要な情報が埋もれることがあります。
複数ボードの横断検索時の混乱
複数のボードを検索対象にした場合、情報量が多すぎて結果が見づらくなることがあります。
改善策1:キーワードと検索演算子の見直し
Trelloの検索では、特定の演算子を使うことで精度を上げられます。
@ユーザー名
:特定メンバーが担当のカード#ラベル名
:特定ラベル付きカードlist:"リスト名"
:特定リスト内のカードdue:day
:今日が期限のカードhas:attachments
:添付ファイルがあるカード
キーワード検索にこれらを組み合わせれば、無駄な結果を減らせます。
改善策2:ラベル運用の徹底
- 色と名前を統一して運用(例:赤=高優先度、緑=進行中)
- プロジェクトやカテゴリごとにラベルを付与
- フィルター時に複数ラベルで絞り込めるよう設定
改善策3:カード情報の整備
- カード名は短く要点を明確にする
- 説明欄に関連キーワードを記載して検索ヒット率を上げる
- 添付ファイルやリンクも関連する名称にしておく
改善策4:フィルター設定の活用
Trelloにはボード上で使えるフィルター機能があります。
- メンバー別表示:担当者ごとにカードを表示
- ラベル別表示:特定ラベルのカードのみ表示
- 期限別表示:期限が近いカードだけを表示
これらを組み合わせることで、状況に応じた最適な絞り込みが可能です。
改善策5:アーカイブ整理
- 不要なカードはアーカイブし、必要に応じて検索対象から外す
- 定期的にアーカイブを整理して、現行プロジェクトのみに集中できる環境を作る
改善策6:外部ツールや拡張機能の活用
- Trello Search Cards(Chrome拡張機能)で高度な検索を可能にする
- Google WorkspaceやZapierと連携し、カード情報をスプレッドシート化して検索性を高める
改善策7:ボード構造の見直し
- リスト数を整理して、カードが過剰に分散しないようにする
- プロジェクトごとにボードを分けて検索対象を減らす
まとめ
Trelloの検索・フィルターが使いづらい原因は、キーワードやラベルの不統一、カード情報の不足、アーカイブの整理不足などが多くを占めます。検索演算子やラベル運用の徹底、カード情報の整備、フィルター設定の活用で大幅に改善できます。さらに、外部ツールやボード構造の見直しを組み合わせれば、必要な情報に素早くアクセスできる環境を構築できます。
Trello検索・フィルター改善チェックリスト
キーワード・検索演算子
@ユーザー名
で担当者カードを検索した#ラベル名
で特定カテゴリを絞り込んだlist:"リスト名"
でリスト単位のカードを表示したdue:day
など期限指定検索を活用したhas:attachments
で添付ありカードを抽出した
ラベル運用
- ラベル色と名前を統一した(例:赤=高優先度)
- プロジェクト・カテゴリごとにラベルを付与した
- 複数ラベルを使った絞り込み運用を設定した
カード情報整備
- カード名を短く明確な表現にした
- 説明欄に関連キーワードを追加した
- 添付ファイルやリンク名を検索しやすい名称に変更した
フィルター活用
- メンバー別フィルターを設定した
- ラベル別フィルターで進捗を把握した
- 期限別フィルターで優先タスクを抽出した
アーカイブ整理
- 不要なカードをアーカイブした
- 定期的にアーカイブを整理した
外部ツール・拡張機能
- Trello Search Cardsなどの拡張機能を導入した
- Google WorkspaceやZapierでカード情報をスプレッドシート化した
ボード構造見直し
- リスト数を整理してカードの分散を防いだ
- プロジェクト単位でボードを分けて検索対象を減らした