ClickUpのロード時間が長いときの改善策|動作を軽くして快適に使うための設定と運用術

ClickUpは高機能で柔軟性の高いプロジェクト管理ツールですが、プロジェクトやタスクが増えると「ページの読み込みが遅い」「ビュー切り替え時に時間がかかる」といった動作遅延が発生することがあります。ロード時間が長くなると、作業の集中力が削がれ、業務効率にも影響します。
この記事では、ClickUpのロード時間を短縮し、快適に利用するための具体的な改善策を解説します。
AIレーダーチャートによるClickUpの評価
なぜClickUpのロードが遅くなるのか
ロード時間が長くなる主な原因は以下のとおりです。
- タスクやコメントのデータ量が多すぎる
長期間運用しているワークスペースでは、完了済みや過去案件のデータが膨大になり、読み込み時間が増加します。 - ビュー設定が複雑化している
カスタムフィールドやフィルターを大量に設定していると、表示時に処理が重くなります。 - インターネット回線や端末性能の問題
回線速度やPCスペックが不足していると、読み込み処理が遅く感じられます。 - ブラウザやアプリのキャッシュ肥大化
キャッシュや一時ファイルが溜まりすぎると、描画や読み込みが遅くなります。
改善策1:データ量を減らす
完了タスクをアーカイブする
完了済みのタスクを大量に残していると、ビュー表示に余計な負荷がかかります。ClickUpのアーカイブ機能を使い、過去のタスクやプロジェクトを定期的に整理しましょう。
古いプロジェクトを分離
過去の案件を別スペースや外部ストレージに移し、現行業務のデータだけを読み込むようにすると、ロード時間が短縮されます。
改善策2:ビュー設定の最適化
必要最小限のカスタムフィールドに絞る
カスタムフィールドが多すぎると表示処理が遅くなります。日常的に使わない項目は非表示にして、必要な場面だけ表示するビューを切り替えましょう。
フィルター条件を見直す
複雑なフィルターや並び替えは表示処理を重くします。重要な条件だけに絞り、不要なフィルターは削除します。
ビュー数を減らす
1つのプロジェクトに複数のビューがある場合、不要なビューを削除して切り替え頻度を減らします。
改善策3:ブラウザやアプリの環境改善
キャッシュや履歴を定期的に削除
ブラウザやデスクトップアプリのキャッシュをクリアすると、表示速度が改善することがあります。特に長期間使い続けている場合は効果的です。
拡張機能やアドオンを減らす
不要なブラウザ拡張機能は読み込みに影響することがあります。ClickUpを使う専用ウィンドウやプロファイルを用意して、軽量化を図りましょう。
常に最新版を利用する
ClickUpのアプリやブラウザを最新バージョンに保つことで、速度改善や不具合修正が反映されます。
改善策4:ネットワーク環境の見直し
高速な回線を利用
Wi-Fiより有線LANのほうが安定して高速です。特に動画会議や他のクラウドサービスと同時利用している場合、帯域不足が遅延の原因になります。
他のアプリの通信を制限
大量のデータ通信を行うアプリ(クラウド同期、動画配信など)があると、ClickUpの通信速度が低下します。作業中は帯域を専有しないように設定します。
改善策5:運用ルールで負荷を軽減
タスク入力のルール化
画像や添付ファイルを大量にアップロードすると読み込みに時間がかかります。必要なファイルはクラウドストレージに置き、ClickUpからリンクで参照する方法も有効です。
チーム共通のビュー・フィールド設定
メンバーごとに異なる複雑なビュー設定があると、切り替え時に時間がかかります。共通テンプレートを作成して統一すると、全員の動作が軽くなります。
定期的な棚卸し
毎月または四半期ごとに、不要なプロジェクトや古いタスク、使わないフィールドを整理します。
改善策6:長期的な対策
プロジェクト規模ごとのスペース分割
大規模プロジェクトと日常業務を同じワークスペースで管理すると読み込み負荷が高まります。用途や規模に応じてスペースを分け、表示対象を減らす運用が有効です。
外部ツールとの連携
分析や長期保存はGoogleスプレッドシートやBIツールにデータをエクスポートして行い、ClickUp内のデータは最新案件に絞ります。
まとめ
ClickUpのロード時間が長くなる原因は、データ量の増加、複雑なビュー設定、端末や回線の環境、運用ルールの不統一など多岐にわたります。
改善のためには以下のステップが効果的です。
- 過去データや完了タスクを整理して表示対象を減らす
- ビュー・フィルター・カスタムフィールドを最適化する
- キャッシュ削除や回線改善など環境を整える
- 運用ルールを統一し、定期的に棚卸しする
これらを組み合わせれば、ClickUpの動作は軽快になり、日々の業務効率も大幅に向上します。