日本でユーザー数が多いタスク管理ツール12選を徹底比較|機能・料金・特徴まとめ

タスク管理は個人の生産性向上からチーム全体の業務効率化まで、幅広い場面で必要とされるスキルです。
しかし、ツールの選択肢が多すぎて「どれを選べばいいのか分からない」という声も多く聞かれます。
そこで本記事では、日本で利用者が多いタスク管理ツールを12サービス厳選し、それぞれの機能・料金・特徴を比較します。
日本でユーザー数が多いタスク管理ツールの特徴
日本国内でユーザー数が多いタスク管理ツールには、いくつか共通した傾向と選ばれる理由があります。
幅広い業種・職種で利用されている実績があること
まず大きな特徴として、幅広い業種・職種で利用されている実績があることが挙げられます。導入事例や利用ノウハウが豊富に蓄積されており、インターネット上にも使い方の情報やテンプレートが多く公開されています。そのため、新しく導入する際も社内研修やマニュアル作成の負担を軽減できます。
日本語UIや国内向けサポート体制の有無
次に、日本語UIや国内向けサポート体制の有無がポイントです。特に国産ツールは、日本語での操作説明やマニュアルが充実しており、ヘルプデスクも国内対応のため、トラブル発生時の解決がスムーズです。海外製ツールであっても、日本市場に浸透しているサービスは、日本語化やローカライズが進んでいる傾向があります。
既存の業務ツールや環境との連携のしやすさ
また、既存の業務ツールや環境との連携のしやすさも特徴的です。日本で利用者が多いツールは、Google Workspace、Microsoft 365、Slack、Zoomなど国内でも普及しているプラットフォームとの連携機能が標準で備わっていることが多く、導入後すぐに日常業務に組み込めます。
さらに、ユーザー数が多いツールは操作性のバランスが取れているという共通点もあります。直感的なUIを持ちながら、必要に応じて高度なプロジェクト管理機能(ガントチャート、権限設定、レポート機能など)を利用できる設計が多く、初心者から上級者まで幅広い層が使い続けられます。
一方で、ユーザー数が多いツールにはカスタマイズの自由度よりも汎用性を重視している傾向があるため、特殊な業務フローや高度なセキュリティ要件がある場合は、追加設定やプラグイン導入が必要になることもあります。
総じて、日本でユーザー数が多いタスク管理ツールは「安心感」「情報量の豊富さ」「環境との相性の良さ」という3つの強みを備えており、初めてタスク管理ツールを導入する組織や個人にとって、失敗しにくい選択肢となります。
各タスク管理ツールの特徴と料金
ツール名 | タイプ | 主な特徴 | 日本語対応 | 月額料金(目安) | 対象規模 |
---|---|---|---|---|---|
Trello | カンバン型 | シンプルで直感的、拡張機能多数 | ◎ | 無料〜750円〜 | 個人〜大企業 |
Asana | カンバン+リスト | チームプロジェクト管理に強い | ◎ | 無料〜1,200円〜 | 小〜大企業 |
ClickUp | オールインワン | タスク、ドキュメント、目標管理まで網羅 | ◎ | 無料〜1,000円〜 | 個人〜大企業 |
Notion | ドキュメント+DB | 情報整理とタスク管理を一元化 | ◎ | 無料〜1,000円〜 | 個人〜大企業 |
Backlog | 課題管理+Wiki | 国産、IT開発や業務管理に強い | ◎ | 2,640円〜 | 中小〜大企業 |
Jooto | カンバン型 | 国産、日本語UIで初心者も安心 | ◎ | 無料〜1,078円〜 | 小〜中企業 |
Brabio! | ガントチャート型 | 国産、進捗可視化に特化 | ◎ | 無料〜550円〜 | 小〜中企業 |
Microsoft Planner | カンバン型 | Office 365連携に優れる | ◎ | 500円〜 | 小〜大企業 |
Todoist | リスト型 | シンプルで多機能、個人利用に人気 | ◎ | 無料〜480円〜 | 個人〜小規模 |
Google タスク | リスト型 | Gmail/カレンダー連携に強い | ◎ | 無料 | 個人〜小規模 |
Monday.com | ビジュアル型 | 高いカスタマイズ性とデザイン性 | ◎ | 無料〜1,200円〜 | 小〜大企業 |
Redmine | 課題管理型 | オープンソース、自由にカスタマイズ | ◎ | 無料(自己ホスティング) | 中小〜大企業 |
※AIによる独自レーダーチャートも掲載しております。ツール選びの参考にしてください。
Trello(トレロ) – カンバン型タスク管理の定番
カードを付箋のように動かしてタスクを管理するカンバン型の代表的ツール。操作が直感的で、タスクの進捗がひと目で分かります。外部サービスとの連携(Power-Up)も豊富で、Slack、Google Drive、Dropboxなどと組み合わせた運用が可能。
強み | 初心者でもすぐに使えるシンプルUI 拡張機能で必要な機能だけ追加可能 |
注意点 | 無料プランではPower-Up数や自動化回数に制限あり |
料金 | 無料プランあり 有料は750円/ユーザー〜(年払い時) |
Asana(アサナ) – チームコラボに強いプロジェクト管理
タスクをリスト、カンバン、タイムライン、カレンダーなど多様な表示方法で管理可能。プロジェクトの全体像を把握しやすく、チーム全員の作業状況を可視化できます。目標設定や進捗レポート機能も充実。
強み | 多彩なビューで柔軟な管理 チーム間でのタスク依頼・共有が容易 |
注意点 | 高度な機能は有料プラン限定 |
料金 | 無料プランあり 有料は1,200円/ユーザー〜(年払い時) |
ClickUp(クリックアップ) – 多機能オールインワン型
タスク、ドキュメント、チャット、ゴール管理を1つのプラットフォームで提供。複数のツールを切り替える必要がなく、作業効率が向上します。レイアウトや機能のカスタマイズ性が高いのも魅力。
強み | オールインワンでアプリ切り替え不要 自動化・レポート機能が充実 |
注意点 | 機能が多く、習熟に時間がかかる |
料金 | 無料プランあり 有料は約1,000円/ユーザー〜(年払い時) |
Notion(ノーション) – ドキュメント+タスク+データベース統合
ドキュメント作成、データベース、カレンダー、タスク管理を統合できる多用途ツール。チームのナレッジ管理とタスク管理を一体化できる点が強み。
強み | 自由度が高く、あらゆる業務に対応可能 テンプレートが豊富で導入がスムーズ |
注意点 | 構築の自由度が高すぎて設計力が必要 |
料金 | 無料プランあり 有料は1,000円/ユーザー〜(年払い時) |
Backlog(バックログ) – 国産の課題管理+Wiki+バージョン管理
国産ツールで、日本語UI・国内サポート完備。IT開発や業務管理に強く、Git/SVNとの連携が可能。Wiki機能で仕様書や議事録も管理できます。
強み | 日本企業に合ったワークフロー設計 開発チームと業務部門が同じ環境で作業可能 |
注意点 | 非開発チームには機能が多すぎる場合あり |
料金 | 2,640円/月〜(30ユーザーまで) |
Jooto(ジョートー) – 日本語UIのカンバン型
国産のカンバン型ツール。シンプルな操作性で初心者や小規模チームでもすぐ導入可能。タスクの期限・担当者設定、コメント機能など基本機能を完備。
強み | 直感的で分かりやすいUI 無料プランでも基本機能利用可 |
注意点 | 高度なカスタマイズや連携機能は限定的 |
料金 | 無料プランあり 有料は1,078円/ユーザー〜 |
Brabio!(ブラビオ) – ガントチャート特化
プロジェクト進捗をガントチャートで管理できる国産ツール。タスクの依存関係や担当者を視覚的に把握でき、工数調整が容易。
強み | ガントチャートが非常に見やすい ドラッグ&ドロップで日程調整可能 |
注意点 | ガントチャート以外の管理方式は弱め |
料金 | 無料プランあり 有料は550円/ユーザー〜 |
Microsoft Planner(マイクロソフト プランナー) – Office 365利用者に最適
Office 365に含まれるカンバン型タスク管理ツール。Teams、Outlook、SharePointとシームレスに連携でき、既存のMicrosoft環境を活用できます。
強み | Office 365との連携力が抜群 追加費用なしで利用可能(プランによる) |
注意点 | 単体導入はできず、Office 365契約が前提 |
料金 | Office 365 Businessプランに含まれる(500円/ユーザー〜) |
Todoist(トゥドゥイスト) – シンプルで高機能
個人利用から小規模チームまで使えるリスト型タスク管理。ラベルやフィルター機能で高度な分類が可能。
強み | ミニマルで集中しやすいUI クロスプラットフォーム対応 |
注意点 | 大規模チームでの利用には不向き |
料金 | 無料プランあり 有料は480円/ユーザー〜 |
Monday.com(マンデードットコム) – ビジュアル型プロジェクト管理
カラフルで直感的なUIと豊富なテンプレートが魅力。プロジェクトの可視化と自動化に強く、業種を問わず利用できる。
強み | 視覚的に楽しく管理できるデザイン 自動化・分析機能が豊富 |
注意点 | 機能の多さに慣れるまで時間が必要 |
料金 | 無料プランあり 有料は1,200円/ユーザー〜 |
Redmine(レッドマイン) – オープンソースで高カスタマイズ性
課題管理に強く、プラグインで機能を拡張可能。自己ホスティング型で、社内ネットワーク内で完結できる。
強み | 完全無料で利用可能 高度なカスタマイズが可能 |
注意点 | 導入・運用にIT知識が必要 |
料金 | 無料(サーバー構築費別途) |
Google タスク – Gmail/カレンダー連携
Googleサービス内で完結する軽量タスク管理。メールから直接タスクを作成し、カレンダーと同期可能。
強み | シンプルさとGoogle連携の強さ インストール不要で利用可能 |
注意点 | 機能は非常に限定的 |
料金 | 無料 |
タスク管理ツールの選び方のポイント
タスク管理ツールは見た目や機能だけで選ぶと、使い始めてから「思っていたのと違う」と感じることもあります。ここでは導入前に確認すべき重要ポイントを詳しく解説します。
1. チーム規模と利用目的に合わせる
- 個人・小規模チーム(1〜5名程度)
必要最低限のタスク管理機能とシンプルなUIを重視。学習コストが低く、すぐに使い始められるツール(例:Todoist、Google タスク、Jooto)が適しています。 - 中規模チーム(6〜50名程度)
タスクの依頼・進捗管理・コメント機能など、チーム連携に必要な機能が揃ったツール(例:Trello、Asana、Backlog)が有効です。 - 大規模組織(50名以上)
権限管理、ワークフロー、レポート機能など、統制の効いた運用ができるツール(例:Garoon、Monday.com、Redmine)が必要になります。
2. 管理方式(UI/UX)の好み
タスク管理には大きく分けて以下の管理方式があります。チームの作業スタイルに合うかを見極めましょう。
- カンバン型(例:Trello、Jooto)
付箋を動かすようにタスクを視覚的に管理。進捗がひと目でわかる。 - リスト型(例:Todoist、Google タスク)
やるべきことをリストアップして順番に消化するスタイル。個人利用や軽量チーム向き。 - ガントチャート型(例:Brabio!、Redmine)
タスクの期間や依存関係を時系列で管理。長期プロジェクト向け。 - 統合型(例:ClickUp、Notion)
タスク・ドキュメント・チャットなどを1つのプラットフォームに集約。多機能だが習熟に時間がかかる。
3. 機能の拡張性と外部連携
- チャットツールとの連携(Slack、Microsoft Teamsなど)
タスクの更新をリアルタイムで共有できる。 - ファイル共有・ストレージ連携(Google Drive、Dropboxなど)
資料や画像をタスクに紐付け可能。 - APIやZapier対応
他システムとの自動連携が可能になり、業務フローの自動化が進む。
4. コストとプランの柔軟性
- 無料プランの制限
プロジェクト数・メンバー数・ファイル容量に制限がある場合が多い。 - 有料プランの費用感
月額課金か年額割引か、チーム全体での料金か1ユーザー単位かを確認。 - 成長に合わせたプラン変更のしやすさ
チーム拡大や機能追加の際にスムーズにアップグレードできるかも重要。
5. 日本語対応とサポート体制
- UIの日本語化が完全かどうか(部分的な翻訳だと混乱のもとになる)
- サポート窓口が日本国内にあるか、メールのみか、チャット対応があるか
- 国産ツールは日本の商習慣や法令への適合度が高く、安心して使えるケースが多い
6. セキュリティと法令遵守
- データの保存場所(国内サーバーか海外か)
- 二要素認証・IP制限などのセキュリティ機能
- 個人情報保護法や業界特有の規制への対応(特に不動産・医療・教育業界など)
まとめ:利用者の多いタスク管理ツールで安心して業務効率化
結論として、利用者の多いタスク管理ツールを選ぶことは、安心感と効率化の両立を実現する有効な選択肢といえます。
選定時には、自社の業務スタイルやチーム規模、必要な機能を踏まえつつ、ユーザー数と実績のあるツールを軸に検討することが重要です。