Backlogで外部メンバーと情報共有がしにくいときの改善案

Backlogで外部メンバーと情報共有がしにくいときの改善案

Backlogはチーム内での課題管理や情報共有に優れたツールですが、クライアントや協力会社など外部メンバーとの連携になると「情報共有がスムーズにいかない」と感じることがあります。特にセキュリティ面や権限設定の制限、利用経験の差が原因で、内部メンバーほどの活用が進まないケースも多いです。本記事では、Backlogで外部メンバーと効率的に情報共有するための具体的な改善案を紹介します。

AIレーダーチャートによるBacklogの評価

操作性・UI機能性外部連携機能カスタマイズ性料金体系セキュリティサポート体制
  • 操作性・UIの分かりやすさ(初心者でも直感的に使えるか、学習コストの低さ)
  • 機能性(コメント、通知、権限管理、リアルタイム編集など)
  • 外部連携機能(Googleカレンダー、Slack、チャットツール、クラウドストレージなど)
  • カスタマイズ性(フィールド追加、ビュー変更、テンプレート作成など)
  • 料金体系(無料プランの有無、月額・年額料金、ユーザー単価)
  • セキュリティ・データ管理(アクセス制御、暗号化、バックアップ体制)
  • サポート体制・言語対応(日本語対応、サポート窓口、ヘルプドキュメント)

外部メンバーと情報共有がしにくくなる原因

権限設定の制約

外部メンバーは機密情報の閲覧制限が必要なため、プロジェクト全体ではなく一部の情報しか共有できないことがあります。

アカウント発行や招待の煩雑さ

社外のユーザーにアカウントを発行し、プロジェクトに招待する手続きが面倒だと、参加までのハードルが高くなります。

情報の所在がわかりにくい

課題、Wiki、ファイルなど情報の格納場所が複数あり、慣れていない外部メンバーはどこを見ればよいのか迷うことがあります。

用語や操作方法の違い

Backlogを使い慣れていない外部メンバーは、課題やマイルストーンなどの概念を理解するのに時間がかかります。

改善案1:権限設定の最適化

ゲストアカウントの活用

Backlogのゲスト権限を使えば、特定の課題やWikiページだけを外部メンバーに共有できます。重要情報は非公開にしつつ、必要な範囲だけ閲覧可能にできます。

プロジェクトの分離

社外共有用の専用プロジェクトを作成し、外部メンバーとの情報共有をそこで完結させる方法も有効です。機密情報は社内専用プロジェクトに残します。

改善案2:情報の集約と導線設計

共有用Wikiページの作成

外部メンバーが最初に見るべき情報(進行中の課題一覧、会議資料リンク、スケジュールなど)を1ページにまとめておきます。

課題一覧のフィルター活用

外部メンバー用に「自分が担当」「外部向けカテゴリ」などでフィルターを保存し、すぐに必要情報へアクセスできるようにします。

改善案3:コミュニケーションの補完

コメント運用ルールの明確化

課題の更新や成果物提出は、必ずコメントに記録するルールを作ります。メールや口頭だけでやり取りすると、外部メンバーが進捗を把握しづらくなります。

通知設定の最適化

外部メンバーが重要な更新を見逃さないよう、必要最低限の通知設定をあらかじめ案内します。

改善案4:操作ガイドの提供

外部メンバー向けマニュアル

Backlogの基本操作や用語解説を簡単にまとめた資料を用意します。スクリーンショットや動画を活用すると理解が早まります。

オンボーディングミーティング

初回参加時に短時間の説明会を開き、プロジェクト構成や情報の探し方を直接案内します。

改善案5:セキュリティと利便性のバランス

機密情報の分離

契約情報や内部用ドキュメントは別プロジェクトに分け、外部メンバーのアクセス範囲を制限します。

アクセスログの定期確認

外部メンバーが必要以上に機密情報にアクセスしていないか、定期的に確認することでセキュリティリスクを抑えられます。

再び共有が滞らないための運用ルール

  • 新規外部メンバー招待時に必ずガイドを送付
  • 外部向けの課題・Wikiは専用カテゴリーを使用
  • 月1回の進捗確認ミーティングで課題状況を共有
  • プロジェクト終了後はアカウントを速やかに削除

まとめ

Backlogで外部メンバーと情報共有がしにくくなる原因は、権限設定の制約、情報の分散、ツール習熟度の差などにあります。これを解決するには、ゲストアカウントや専用プロジェクトの活用、情報導線の明確化、コミュニケーションルールの整備、操作ガイドの提供が効果的です。さらに、セキュリティと利便性のバランスを取りつつ、継続的に運用ルールを見直すことで、外部メンバーとの連携がスムーズになり、プロジェクト全体の生産性向上につながります。

SHARE:
あなたへのおすすめ