pitboardで実践する、3人チームの1週間のタスク運用例

- 「チームメンバーが3人だけなのに、タスク管理が回らない」
- 「むしろツールを使い始めてからの方が混乱している」
こうした声は、少人数で動く制作チームやスタートアップ、業務委託混在のプロジェクトなどでよく聞かれます。
少人数チームにとって、ツールを“整える”こと自体が負担になりがちです。
毎日の更新、通知の整理、ステータスの確認、期限調整──。
必要以上の情報が、かえって仕事のスピードと集中力を奪っているのです。
そこで注目したいのが、「pitboard」による超ミニマルなタスク管理運用。
今回は、実際の3人チームの運用を例に、「どうやって1週間タスクを回しているか」を具体的にご紹介します。
前提としてのpitboardの基本構造
pitboardは、“タスクを整えすぎない”ことが設計思想の中心にあるタスク管理ツールです。
他のツールとは一線を画す、ユニークな特徴があります。

「想定時間」と「優先度」で整えるシンプル設計
各タスクカードには「想定時間(例:1h、2h、0.5h)」を設定し、アサインボード上で担当者ごとに優先度順に並べるだけという構造です。
ガントチャートや依存関係の設定は一切なく、「やるべき順番」と「重さ」が見えることを重視しています。
通知・履歴・ガントチャートなし=集中できる
pitboardには、通知も進捗履歴もありません。だからこそ、「タスクをやるためにツールを見る」だけでよく、余計な情報が入ってこないため、自然と集中力が保たれます。
アサインボードの仕組みと使い方の概要
pitboardの要となるのが「アサインボード」です。
チーム全員分の列が表示され、各列に担当タスクカードが上から順に並ぶ形式。
この並びだけで、「誰が・何を・どれくらい・どの順で」やるかが可視化されるため、細かな会話をしなくても、チームの状態が共有できます。
pitboardで実践する、3人チームの1週間のタスク運用例
ここからは、実際の3人チーム(ディレクター・エンジニア・デザイナー)でpitboardを使った1週間のタスク運用を紹介します。
月曜|アサインボードで計画セット(10分で完了)
週のはじめ、全員でオンラインミーティングを5分実施。
その後、ディレクターがpitboardのボードを見ながら、
- 各メンバーにタスクをアサイン
- 想定時間をセット
- 優先順に並べる
これで計画は完了。10分もかかりません。
「どのタスクをどの順で進めるか」がひと目で分かるため、個別のToDoリストを作る必要すらない状態が整います。
火曜〜木曜|状況に応じてドラッグで調整
進捗のズレ、急な依頼、想定外の対応などがあっても、タスクカードの順番を入れ替えるだけで調整完了。
通知を飛ばす必要も、チャットで指示を送る必要もなし。メンバーは「自分の列の上から順にタスクを進める」だけで、日々の業務が完結します。
金曜|完了・未完了を整理→来週に繋ぐ
週末は、それぞれが自分の列を確認し、
- 完了したタスクに完了マーク
- 来週に持ち越すタスクを下に移動 or 保留列に移動
これだけで、来週の計画の土台ができあがります。
振り返りMTGも5分で済むレベルの“見えている状態”が保たれているのです。
pitboard運用の中で実感したメリット
このような運用を継続する中で、チーム全員が共通して感じているのは以下のようなメリットです。
「誰が何をしているか」が会話なしで伝わる
アサインボードを開けば、誰が今どのタスクに取り組んでいるかがすぐ分かる。わざわざ報告しなくても、「進行中」「詰まっている」が自然と伝わる構造になっています。
「やることの順番」に迷いがなくなる
カードは優先度順に並んでいるので、「何からやるべきか」で悩む時間がゼロに。順番に沿って進めるだけで、計画通りに動けます。
進捗報告やミーティングの回数が激減
朝会や定例MTG、Slackでの進捗確認などがほとんど不要に。
「見れば分かる」が成立しているため、チーム内のコミュニケーションは「必要な会話だけ」に集中できます。
まとめ|人数が少ないからこそ、シンプルに強くなる
人数が少ないチームほど、
- 情報の整理コストが高い
- 個人の判断力が求められる
- ツールが業務に与える影響が大きい
という特徴があります。
だからこそ、“整えすぎない”タスク管理ツール=pitboardのような設計が、少人数チームにはぴったりです。
必要なのは、「完璧な計画」ではなく、「柔軟に、迷いなく、自然に回る」運用。
あなたの3人チームでも、今すぐ始められるpitboardの進行術。その手軽さと効果を、ぜひ体感してみてください。